【2021年最新版】IT転職に役立つ資格って?資格取得のメリットやおすすめ、受験日程もご紹介!

この記事で解決できるお悩み
  1. どの資格が転職に役立つのかわからない
  2. 転職で有利になる資格って?
  3. 一口に資格と言ってもどんなものがあるの?

IT企業に転職する際に、種類が多すぎてどれを取得すれば良いのか迷ってしまう方は多いですよね。

また、中には資格を取得すると企業から報酬金が出る場合があることを知っていましたか?

そんな知らないと損するIT系資格の情報をしっかり抑えるべく、今回はIT資格取得のメリットや注意点、取得希望者が多い代表的な資格を簡単にご紹介します。

また、各資格の受験日程もまとめたので、ぜひIT系資格の取得に役立ててください!

IT系転職で資格を取得するメリットとは?

そもそもIT系の資格を取得するこのメリットは何?

という疑問に答えるべく、IT系の資格を取得するメリットを4つ紹介します。

1.客観的な能力の証明になる

IT資格は、決して楽して取得できるものではないため、客観的に見て能力がある証明になります。

また、IT関連のスキルや知識の証明に役立つため、転職活動でのアピール材料としても有効です。

未経験からIT業界への転職を目指す場合や、キャリアアップを図る際にも、資格とスキルを併せてアピールすれば強い武器となるでしょう。

2.実務経験がなくても転職で有利になる

資格を取得すると一定の知識レベルを証明できます。

IT業界への転職を目指す異業種の方の場合や、新卒採用でIT業界を目指す場合でも、資格を取得しておくことで、自ら進んで努力をできるタイプの人と印象づけることができるので、実務経験がない人は特に資格を取得しておいた方が安心でしょう。

3.体系的に知識を学べる

たとえば、未経験からIT業界を目指す際に、「今から業界のことを勉強をしよう!」と思う方もいると思います。

ですが、インターネットで調べて出てくる情報をインプットするだけだと、どこからどこまでを学べばいいかがわからなくなってしまいます

その点、資格は出題範囲が決められているため、的を絞って学習を進められます。資格取得に向けて勉強することで、体系的に知識が身につけられるのは大きな魅力です。未経験の方は最短距離で効率よくスキルがつき、IT業界経験者の方も基礎を固めることでより応用の技術への理解も深まることでしょう。

4.資格手当が出ることも

資格手当とは、特定の資格を保有 or 取得することで、企業から支給される手当のことです。

資格手当の有無や支給条件は企業ごとに異なりますが、以下の表に資格手当の合格報奨金をまとめました。

資格月々の平均資格手当合格報奨金支給額
基本情報技術者4,650円28,259円
ITパスポート3,667円15,150円
プロジェクトマネージャ14,900円125,952円
ネットワークスペシャリスト9,500円83,636円
データベーススペシャリスト9,333円98,571円
(出典:リクナビNEXT

資格取得で手当をもらえるのは嬉しいですよね。

また、基本的には国家資格よりも民間資格の方が、手当をもらえる可能性が高い傾向にあります。

次に、国家資格と民間資格の違いや種類を紹介したいと思います。

IT資格はどんなものがある?資格の種類一覧

ITの資格には大きく分けて「国家資格」「民間資格」「ベンダーニュートラル資格」の3つがあります。

国家資格:民間資格に比べて社会的な信頼性や信用性が高く有効期限がないのが特徴。民間資格よりも受験料が安い傾向があります。

民間資格(ベンダー資格):IT関連の製品を販売しているベンダーが自社製品の操作方法や保守方法などのスキルを認証する資格を示します。受験料は比較的高額。

ベンダーニュートラル資格:IT系の民間資格の中でも、特定のベンダーの技術や製品に依存しない認定資格のことを指します。

主なIT系国家資格一覧

資格名受験対象者
ITパスポート(IP)IT未経験者・初心者。主にITに関する幅広い知識を身に付けたい人
基本情報技術者(FE)ITエンジニアの基礎となる資格。情報処理のベーシックな知識を身につけたい人
応用情報技術者(AP)IT業界で高度人材として活躍したい人
情報セキュリティマネジメント(SG)情報セキュリティの知識を身につけ、ITの安全に利活用したい人
ITストラテジスト(ST)ITを高度に活用し企業の経営戦略に活かしたい人
システムアーキテクト(SA)上級エンジニアを目指す人。システムエンジニアとして一定のスキルを証明したい人
プロジェクトマネージャ試験(PM)プロジェクトメンバーを率いるマネージャーを目指す人
ネットワークスペシャリスト(NW)ネットワークエンジニア・インフラ系エンジニアを目指す人
データベーススペシャリスト(DB)データベース管理者・インフラ系エンジニアを目指す人
エンベデッドシステムスペシャリスト(ES)組込みエンジニア・IoT系エンジニアを目指す人
情報処理安全確保支援士(SC)セキュリティコンサルタントを目指す人

主なIT系民間(ベンダー)資格一覧

資格名受験対象者
AWS認定試験AWS(Amazonのクラウドサービス)に必要な知識・スキルを習得したい人
Microsoft認定資格プログラムマイクロソフト製品についての知識と技術を習得したい人
オラクルマスターオラクルデータベースの管理スキルを習得したいエンジニア
Java SE 11 認定資格プログラミング言語 Javaのスキルを習得したいエンジニア
シスコ技術者認定プログラムCisco製品に関する知識やネットワーク技術を習得したい人

主なベンダーニュートラル資格一覧

資格名受験対象者
ETEC一般社団法人組込みシステム技術協会(略称「JASA」)が開発し、
運営する、組込み技術者向け試験制度
ISEBインフォメーションシステムに関する技能を認定するための試験
LPICLPICはLinuxの技術者を認定するための試験
EC-Councilセキュリティ専門知識を証明する国際資格
OMGUML ,BPM ,MBSE&SysML の概念と利用方法に 関する知識と利活用を認定する資格試験
Ruby技術者Rubyベースのシステムを設計、開発、運用する方を対象とした認定試験
XMLマスターXML及びXML関連技術についての技術力を測る技術者認定制度
ITコーディネーター真に経営に役立つIT利活用に向け、経営者の立場に立った助言・支援を行い、
IT経営を実現する人材と証明するための、経済産業省が推奨している民間の資格です。
UMTPUMTPもUMLモデリング技術を認定するための試験です。
PMPアメリカのPMI本部が運営している、受験者のプロジェクトマネジメントに関する
経験、教育、知識を測り、プロフェッショナルとしての確認を目的とした試験です。

転職で有利に働く資格と気をつけたいポイント

資格を取得する際に気になる、転職で有利になる資格と気をつけたいポイントをご紹介します!

1.マイナーな資格は取っても意味がない?

マイナーな資格を取得しても意味がないと言う声を聞くことがありますよね。

ただ実際には「なぜその資格を取ろうと思ったのか」をキチンと説明することができれば、マイナーな資格でも取得して意味がないということはありません。

また、当記事で紹介した国家資格、民間(ベンダー)資格、ベンダーニュートラル資格はいずれもマイナー資格ではないので、取得するべきでしょう。

2.インフラ系の資格は評価されやすい

インフラ領域の資格は需要が高いため、転職の際に評価されやすい傾向があります。

なので、自分の目指す方向と相違がない場合は優先して取得すると良いでしょう。

3.上位資格は有利に働きやすい

応用情報技術者と基礎情報技術者のように、ある資格の上位資格とされるものがあります。

上位資格を受験する際に、その1つ下の資格を取得してなければいけないというルールはないので、既に業界経験者で資格は持っていないけど知識はあるという場合には、上位資格を先に取得するのも良いでしょう。

もちろん上位資格の方が所有者が少ないので、市場価値が高く判断される傾向があります。

IT系資格の試験日や合格率、受験料を公開

各試験のスケジュールや合格率、かかる受験料をまとめました。

実際に自分の取りたい資格の試験日をチェックしてみてください!

主なIT系国家資格の試験日と合格率、受験料一覧

資格名試験日合格率受験料
ITパスポート(IP)随時約51%7,500円
基本情報技術者(FE)年2回(4月第3日曜日・10月第3日曜日)約26%7,500円
応用情報技術者(AP)年2回(4月第3日曜日・10月第3日曜日)約22%7,500円
情報セキュリティマネジメント(SG)年2回(4月第3日曜日・10月第3日曜日)約49%7,500円
ITストラテジスト(ST)年1回(10月第3日曜日)約15%5,700円
システムアーキテクト(SA)年1回(10月第3日曜日)約15%5,700円
プロジェクトマネージャ試験(PM)年1回(10月第2日曜日)約13%7,500円
ネットワークスペシャリスト(NW)年1回(4月第3日曜日)約15%5,700円
データベーススペシャリスト(DB)年1回(10月第2日曜日)約14%7,500円
エンベデッドシステムスペシャリスト(ES)年1回(4月第3日曜日)約16%5,700円
情報処理安全確保支援士(SC)年1回(10月第2日曜日)約21%7,500円

主なIT系民間(ベンダー)資格の試験日と合格率、受験料一覧

資格名試験日平均合格率受験料
AWS認定試験随時非公開詳しくはこちら
Microsoft認定資格プログラム随時非公開15,750円
オラクルマスター随時非公開22,260円
Java SE 11 認定資格随時非公開32,340 円
シスコ技術者認定プログラム随時非公開詳しくはこちら

ジャンル別おすすめIT系資格

「資格の種類やどんな資格があるのか分かったけど、結局どれを取ろうか迷ってしまう…」

そんなあなたのために

IT系全般

エンジニア系

マネージャー系

の3つの軸でそれぞれのおすすめの資格を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!

IT系全般

IT未経験者・初心者の方は、特にこの「IT系職種全般」分野の資格から取得を始めるのがおすすめです。

職種に限らずIT系全般の広い知識を持っていることが証明できるので、どんな人でもおすすめできると言えます。

ITパスポート

IT系に関わる基礎知識を持っていると証明できる国家資格です。

ITとはどのようなものか、仕組みや基本的な知識など全般を学べるので、

業務でのシステムやネットワークの扱い方・注意点について理解できるのも魅力です。

全ての土台となる知識を網羅できるので、1番はじめに取得する資格としても最適です。

参考:ITパスポート試験

基本情報技術者

毎年受験者数は10万人以上にものぼる、ITエンジニアの基礎資格と言われる資格です。

テクノロジー系、マネジメント系、ストラテジー系の各分野から幅広く出題され、主にプログラマー・システムエンジニアなどのIT職に従事する人、あるいはこれから従事しようとする人達を対象とした試験です。

最もベーシックな情報処理の資格かつ、数少ない国家資格なのでニーズが高いのも魅力的です。

参考:基本情報技術者試験

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

こちらは国家資格ではありませんが、Microsoft社が提供している有名なベンダー資格です。

試験科目は Word、Excel、 PowerPoint、 Access、 Outlookの5種類があり、どんなビジネスシーンでも活用できるパソコンスキルを証明することができるので、業種・業界問わず、大人気資格の1つです。

参考:MOS公式サイト-マイクロソフトオフィススペシャリスト

エンジニア系

この分野は、エンジニアとして活躍していきたい方におすすめしたい資格です。

エンジニアには様々な種類があるので、自分がなりたいと考えるエンジニアに関連した資格を取る必要があります。

今回はその中でも取得希望者が多い人気資格を5種類を紹介します。

情報セキュリティスペシャリスト

情報システムの専門家として、情報セキュリティ管理を支援する人のための国家資格です。

国内のサイバーセキュリティ人材向け試験としては、エキスパートとして扱われます。情報セキュリティに関しては、年々重要性が高まっているため、今後も重宝される資格と言えるでしょう。

参考:情報セキュリティスペシャリスト

ネットワークスペシャリスト

IPAが主催するネットワークエンジニア向けの国家資格で、情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う人のためのものです。

この資格を取得することで、転職が有利になったり、評価されるケースも少なくありません

参考:ネットワークスペシャリスト

データベーススペシャリスト

IPAが主催するDBエンジニア向けの国家資格で、データベースに関係する固有の技術を活用し、情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う人のためのものです。

ITを語る上で切っても切り離せないデータベースに関わると同時に、専門性が高い領域なので、取得しているとかなり重宝される資格です。

参考:データベーススペシャリスト

システムアーキテクト

システム開発において、対象業務の分析や設計などの上流工程に携わる人を目指すエンジニアのための資格です。

資格保有者の年収相場ですが、平均的には600万円から700万円ほどとなっており、比較的年収は高い傾向あるのも魅力的です。

システムアーキテクトを取得した後は、ITストラテジストやプロジェクトマネージャーへ挑戦したりすることで、キャリア選択の幅を一段と広げることが出来るのもポイントです!

参考:システムアーキテクト

エンベデッドシステムスペシャリスト参考

エンベデットシステムとは、携帯電話やゲーム機などのデジタル機器、テレビやエアコンなどの家電、信号機などのあらゆる製品に搭載されたシステムのことを指します。

高度IT人材として確立した専門分野をもち、IoTを含む組込みシステムの開発に関係する広い知識や技能を活用し、最適な組込みシステム開発基盤の構築や組込みシステムの設計・構築・製造を主導的に行う人のための国家資格です。

参考:エンベデッドシステムスペシャリスト

マネージャー系

マネージャー系の資格は現場に立つのではなく、現場をまとめるマネジメント業務主にを担当していく方におすすめの資格です。豊富なIT知識が必要なことはもちろん、柔軟な思考力・対応力が求められるマネージャーにとって、この分野の資格を取得しておくことで実践面でも大いに役立つでしょう。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーとは、プロジェクト全体の意思決定を実行し、品質・コスト・納期に全責任をもち、前提・制約の中でプロジェクトを確実に成功に導き、プロジェクトメンバーを成長させるマネージャーを目指したい方に最適の資格です。

参考:プロジェクトマネージャー

ITストラテジスト

ITストラテジストとは、経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、ITを高度に活用した事業革新、業務改革、及び競争優位を獲得する製品・サービスの創出を企画・推進して、ビジネスを成功に導くCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方に最適の資格です。

ITストラテジストの平均年収は約650万円と高いことも魅力の1つです。

参考:ITストラテジスト

システム監査技術者

システム監査技術者とは、情報システムや組込みシステムを総合的に点検・評価・検証して、監査報告の利用者に情報システムのガバナンス、マネジメント、コントロールの適切性などに対する保証を与え、改善のための助言を行う人のための国家資格です。

参考:システム監査技術者

ITサービスマネージャ

ITサービスマネージャとは、顧客ニーズを踏まえ、日々の継続的改善を通じて安全性と信頼性の高いITサービスを提供し、IT投資効果を最大化できるマネージャーを目指す方のための国家資格です。

参考:ITサービスマネージャ

まとめ

国家資格と民間資格の違いや、実際にどんな資格があるのかを紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

色々な資格がありますが、いくつか取得したい資格があるのならば、まずは信頼性が高い国家資格から取得すると自身のスキルを証明しやすいかもしれません。

上記の試験日一覧などを参考に、勉強のスケジュールを立ててみてください!